B1-08 / CEFR B1 / EPISODE 08

Group Project Hell

話を遮られても説明を続ける

場面いつものカフェ。Frank がグループ課題の惨事を語っている。

カフェでパソコンと資料を前に話す二人。
挿し絵を選ぶと、別タブで全体を拡大できます。

STORY 英文と日本語訳

Narratorナレーター

Frank's group project nearly collapsed. The teammate everyone trusted vanished on the day it was due.

フランクのグループ課題は崩壊寸前だった。全員が頼りにしていたメンバーが、提出日に消えたのだ。

Frankフランク01

I still can't believe he ghosted us on the day of the deadline.

締め切り当日に音信不通になるなんて、今でも信じられないよ。

Tinaティナ02

The reliable one? Glasses, color-coded folders?

あの「頼れる人」?眼鏡で、色分けフォルダの?

Frankフランク03

That's him. Nobody heard a word. And he had the slides.

その彼だ。誰も一言も聞いてない。しかも、スライド担当だった。

Tinaティナ04

No way. Did you try calling him?

うそでしょ。電話はしてみたの?

Frankフランク05

Five times. Straight to voicemail. So we rebuilt twenty slides in four hours on one laptop.

5回。全部、留守電に直行。だから、ノートパソコン1台で、4時間で20枚を作り直したんだ。

Tinaティナ06

One laptop? So the presentation was a disaster, and—

パソコン1台?じゃあ発表は大失敗で——

Frankフランク07

—Let me finish. We pulled it off. The professor even praised slide twelve — my two a.m. diagram.

——最後まで言わせて。やり遂げたんだ。教授はスライド12を褒めてくれたくらいだ——僕が午前2時に描いた図をね。

Tinaティナ08

Oops. Sorry. Any warning signs?

おっと、ごめん。見逃してたサインはあった?

Frankフランク09

Plenty. He'd bailed on smaller things before. But those folders—

たくさん。前にも小さいことでドタキャンしてたんだ。でも、あのフォルダが——

Tinaティナ10

—made him look reliable. The folders fooled you!

——頼れる人に見せてた。フォルダにだまされたのね!

Frankフランク11

As I was saying: the folders fooled us. Never again.

さっき言いかけたとおり、僕たちはフォルダにだまされた。二度とごめんだ。

Tinaティナ12

So who are you gonna trust now?

じゃあ、これからは誰を信じるの?

Frankフランク13

People who panic visibly. Like us.

目に見えて慌てる人。僕たちみたいな。

WORDS & CONTEXT

ことばと背景

“I still can't believe he ghosted us on the day of the deadline.”

ghost を動詞として使うと、「何の説明もなく突然連絡を絶つ」という意味のスラングになります。もともとは恋愛やSNSの文脈で広まった言葉ですが、仕事や学校の場面でも使われます。自然な意訳は「締め切り当日に音信不通になるなんて」です。

“No way.”

驚き・信じられない気持ちを表す口語で、「まさか」「うそでしょ」という意味です。直訳の「方法がない」ではありません。相手の話にあいづちを打つときによく使われます。自然な意訳は「うそでしょ」です。

“Five times. Straight to voicemail.”

go straight to voicemail は「(呼び出し音が鳴らずに)すぐに留守番電話につながる」という意味です。相手の電源が切れているか、着信を拒否しているときの状態を表します。自然な意訳は「5回。全部、留守電に直行」です。

“Let me finish.”

話の途中で遮られたとき、「最後まで言わせて」と発言を取り戻す言い方です。強く聞こえないよう、穏やかな口調で言うのが普通です。ここでは、結末を勝手に「大失敗」と決めつけたティナを、フランクが止めています。

“We pulled it off.”

pull ~ off は「(難しいこと・無理そうなことを)うまくやってのける」という意味の句動詞です。4時間でスライド20枚を作り直し、発表を成功させたことを指しています。自然な意訳は「やり遂げたよ」です。

“He'd bailed on smaller things before.”

bail on ~ は「(約束・予定・人を)すっぽかす、途中で投げ出す」という意味の口語です。He'd は He had で、「それ以前にも」ドタキャンしていたことを表します。自然な意訳は「前にも小さいことでドタキャンしてたんだ」です。

“As I was saying:”

「さっき言いかけていたように」。遮られたあと、自分の話に戻るときの決まり文句です。ここでは、ティナに文の続きを先に言われたフランクが、わざわざ自分の言葉で言い直しています。言っている内容がティナと同じなのが笑いどころです。

“People who panic visibly.”

panic visibly は「目に見えて慌てる」。几帳面なフォルダで頼れる人に見えた仲間に裏切られたフランクが、「これからは、焦りを隠さない人の方を信じる」と冗談で締めています。Like us. で、自分とティナもそういうタイプだと自虐的に言っています。