B1-06 / CEFR B1 / EPISODE 06

Failing Adulting

説明を確かめながら料理する

場面Tina のキッチン。焦げた鍋が証拠物件のように置いてある。

キッチンの焦げた鍋を前にする二人。
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STORY 英文と日本語訳

Narratorナレーター

Tina's kitchen. A scorched pot sits on the stove like evidence. Frank is inspecting it.

ティナのキッチン。焦げた鍋が、証拠品のようにコンロの上に置いてある。フランクがそれを観察している。

Tinaティナ01

I'm twenty-three, Frank, and I still can't cook a single thing.

もう23歳なのよ、フランク。それなのに何ひとつ料理できないの。

Frankフランク02

If you had to cook for yourself, you'd learn fast enough.

自分で作るしかなかったら、すぐに覚えるよ。

Tinaティナ03

I'd starve first. I burned rice yesterday. Rice has, like, one rule.

覚える前に飢え死にするわ。昨日なんて、ご飯を焦がしたのよ。ご飯なんてルールが一つしかないのに。

Frankフランク04

Did you read the instructions?

説明は読んだ?

Tinaティナ05

Instructions are boring. I just wish adulting came with a manual.

説明って退屈なの。大人の生活にも説明書があればいいのに。

Frankフランク06

It does. It's called the back of the rice bag. One cup of rice, two cups of water, lid on, twenty minutes. Does that make sense?

あるよ。米袋の裏に書いてある。米1カップに水2カップ、ふたをして20分。わかった?

Tinaティナ07

Totally. So I open the lid every two minutes to check.

ばっちり。じゃあ、2分ごとにふたを開けて確かめればいいのね。

Frankフランク08

No. Lid on. That's the one rule.

違う。ふたはしたまま。それがその「一つのルール」だよ。

Tinaティナ09

Ugh. Fine.

もう。わかったわよ。

Frankフランク10

Tonight we're gonna make one thing. You read, I supervise.

今夜は一品だけ作る。君が読んで、僕が見ている。

Tinaティナ11

And if I burn it?

で、焦がしたら?

Frankフランク12

Then we order pizza. And never speak of the rice again.

そのときはピザを頼んで、ご飯の話は二度としない。

WORDS & CONTEXT

ことばと背景

“I just wish adulting came with a manual.”

adulting は、名詞 adult(大人)を動詞のように使った若者言葉で、「料理・掃除・請求書の支払いなど、大人としての日常の務めをこなすこと」を指します。タイトルの Failing Adulting も「大人としての務めがうまくできない」という意味です。自然な意訳は「大人の生活にも説明書があればいいのに」です。

“And never speak of the rice again.”

never speak of ~ again は「~のことは二度と口にしない」という意味で、恥ずかしい失敗をなかったことにしようという冗談めかした言い方です。ここでは、ティナが前日にご飯を焦がした件を「黒歴史」として封印しよう、とフランクがからかっています。自然な意訳は「ご飯の話は二度としない」です。