B2-08 / CEFR B2 / EPISODE 08

Grant Interview

調査の目的と不確実性を説明する

場面助成金委員会の面接。

面接で委員たちと資料を確認するフランク。
挿し絵を選ぶと、別タブで全体を拡大できます。

STORY 英文と日本語訳

Narratorナレーター

Frank is being interviewed by a grant committee. He's asking for two years of funding to study the sleep of night-shift workers.

フランクは助成金委員会の面接を受けている。夜勤労働者の睡眠を研究するため、2年分の資金を申請しているのだ。

Chair委員長01

I've read your proposal, so let me start simple. Why sleep, and why night workers?

提案書は読みました。ですから、単純なことから伺います。なぜ睡眠、そしてなぜ夜勤労働者なのですか?

Frankフランク02

Because the city runs on night workers — nurses, drivers, bakers. But the studies I reviewed only followed them for six months.

街は夜勤で働く人たちに支えられているからです——看護師、運転手、パン職人。でも、私が検討した研究では、追跡期間が6か月しかありませんでした。

Chair委員長03

And yours runs two years. Why?

あなたの研究は2年間続く。なぜです?

Frankフランク04

I want to see whether they adjust over time or keep getting more tired. Following them for two years should give us a clearer picture.

時間とともに適応するのか、それとも疲労が蓄積していくのかを確かめたいんです。2年間追跡すれば、その違いがより明確になるはずです。

Chair委員長05

Two hundred sleep trackers, ninety dollars each. That's the biggest line item in your equipment budget. Why trackers?

睡眠トラッカー200個、1個90ドル。機器の予算では最大の費目ですね。なぜトラッカーなのですか?

Frankフランク06

They let us follow sleep at home. Each worker can use one for two years, for less than a single night in a sleep lab.

自宅での睡眠を追跡できるからです。睡眠ラボで一晩測定するより安く、一人につき1台を2年間使えます。

Chair委員長07

And when workers drop out halfway?

参加者が途中で抜けたら?

Frankフランク08

Some will. I need a hundred and sixty to finish, so I am starting with two hundred. That allows for forty dropouts.

抜ける人は出ます。最後まで参加してもらいたい人数は160人なので、200人で始めます。40人の脱落を見込んでいます。

Chair委員長09

One reviewer wanted the social benefit spelled out. Be specific.

ある審査員が、社会的便益を明確に、と。具体的にお願いします。

Frankフランク10

If we find which shift patterns leave workers better rested, hospitals could use that to plan schedules. The aim is to reduce fatigue.

どんな勤務パターンなら、働く人がより休息を取れるか分かれば、病院がシフトを組む際に役立てられます。疲労を減らすのが目標です。

Chair委員長11

And if workers are still just as tired after two years?

では、2年たっても疲れ具合が変わらなかったら?

Frankフランク12

Then I will report that finding, even if it is not what we hoped to hear. An uncomfortable answer is still an answer.

なら、期待した結果でなくても、その結果を報告します。不都合な答えも、答えです。

Chair委員長13

You'll hear from us in two weeks. Try not to lose sleep over it — unless you want to be your own first data point.

結果は2週間後にお知らせします。気になって眠れなくならないように。ご自分が最初のデータになりたいなら別ですが。

WORDS & CONTEXT

ことばと背景

“the biggest line item in your equipment budget”

line item は、予算書や請求書に1行ずつ並ぶ「項目・費目」のことです。biggest line item で「いちばん金額の大きい費目」となります。ここでは in your equipment budget によって比較の範囲を機器の予算に限定しています。委員長は、睡眠トラッカー200個(1個90ドル)が機器の予算では最大の出費だと指摘しています。自然な意訳は「機器の予算では最大の費目」です。

“That allows for forty dropouts.”

allow for ~ は「~を見込んで余裕を持たせる」という意味です。計画の段階で、起こりそうな事態をあらかじめ織り込んでおくときに使います。dropout は「途中でやめた人、脱落者」のことです。最後まで参加してほしいのが160人なら、200人で始めれば、40人が抜けても足りる、という計算です。自然な意訳は「40人の脱落を見込んでいます」です。

“wanted the social benefit spelled out”

spell out は、文字どおりには「1文字ずつつづる」ですが、「(あいまいにせず)はっきり・詳しく説明する」という意味でよく使われます。want ~ spelled out で「~をはっきり説明してほしい」です。審査員が、研究が社会にどう役立つのかを具体的に書いてほしいと求めています。自然な意訳は「社会的便益を明確に説明してほしい、と」です。

“You'll hear from us in two weeks.”

面接や審査のあとに、連絡する側が言う定型で、「結果は追ってご連絡します」という意味です。hear from ~ は「~から連絡をもらう」で、We'll be in touch. に近い響きがあります。連絡を待つ側が「返事をもらう」と言うときは hear back を使います(B2-34、B2-44)。自然な意訳は「結果は2週間後にお知らせします」です。

“Try not to lose sleep over it”

lose sleep over ~ は「~が気になって眠れない・~をひどく心配する」という意味の慣用句です。Don't lose sleep over it. で「そんなに気にしないで」という気づかいの決まり文句になります。委員長はこの慣用句を、睡眠を研究するフランクにかけています。「眠れなくなったら、あなた自身が睡眠研究の最初のデータになってしまいますよ」という冗談です。自然な意訳は「気になって眠れなくならないように」です。